何かに本気で取り組める環境があるということ

今年1年がもうすぐ終わろうとしている中、

今朝大切な人の死を経験しました。

 

小さい頃から人として大切なことを

僕にたくさん教えてくれた祖父です。90歳でした。

 

高校を卒業して上京してからは、1年に数回しか会うことがなくなってしまったけれど、

帰省した時には必ず祖父には会いに行きました。

 

祖父は僕が生まれる前に奥さんを亡くしているので、

それから30年以上ひとりで山奥で暮らしていました。

 

普段から人の話を黙って最後まで、

特に何を言うでもなく、優しく、

「そうか、そうか」とただ聞いていました。

 

決して人の悪口を言わず、不満や心配を口にすることもなく、

偉ぶることもなく、人としてとても尊敬する人でした。

 

祖父に対する印象は、ただただ、優しい。

本当に仏のような人でした。

 

帰りがけにはいつも、「がんばれよ!」と力強く言ってくれました。

僕はそんな祖父が大好きでした。

 

祖父の時代は、まだ日本が戦争をしていた時代で、

自分がやりたいことを本気でやることも叶わなかった人や、

志半ばで戦場に行かなければいけなかった人も数多くいたと思います。

 

生きていれば、社会の何かに貢献できていたであろう人も、

世の中に新しい価値を創造できた人も、たくさんたくさんいたと思います。

 

それを思うと、今の僕たちの暮らしや生活は本当に恵まれています。

食べるものがどうかとか、お金がどうかとか、そういうことよりも、

自分が本気で何かに取り組める環境があるということがです。

 

今の時代僕たちはやろうと思えば何でもできます。

チャレンジできる環境は全て整っています。

そして自分次第でいくらでも変えていけます。

 

その頃の時代からすると、信じられないほどだと思います。

ここに行き着くまでに、先人たちのどれだけの努力があったことでしょう。

 

それなのに、世の中がどうだとか、政府がどうだとか、

景気がどうだとか不平不満を言っていたとしたら、

それはもう世の中の問題ではありません。自分の問題です。

 

これほどまでの環境を、僕たちは先人たちの命がけの行動、

思いで与えてもらったのですから、今度は僕たちが

一生懸命、もっとよりよい社会にしていくことで、

未来につなげていくことをしていく番です。

 

歴史はいろいろ言うと思います。

人の数だけ正しい間違ってるの視点があり、

真実の視点も人によって全然違うでしょう。

 

でも、戦争だけは絶対に繰り返してはいけない。

それだけは確かなことです。

 

今僕たちがやることは、祖父たちのような世代の人たちが

命がけで残してくれたこの環境に深く感謝をして、

その人たちの分まで生きて、未来の世代によりよい形でつなぐために、

ひとりひとりが本気で生きることだと僕は思います。

 

何かに本気で取り組める環境があるというのは、

あたりまえなことではないのです。

 

僕たちはまずそれを認識し、それに感謝をして、

敬意を持って自分の人生を生きていかなければなりません。

 

僕たち自身の意識やこころの機能の仕方を理解して、

自分たちの中にある争いや不和、被害者の気持ちなどを統合していくことが、

世界をよりよくしていくための第一歩です。

 

次は、僕たちの番です。

world-peace-quotes

 

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